パプアニューギニアで「就職活動」体験談

パプアニューギニアでは、いろいろなプロジェクトをしながらも、いい仕事があったらやりたいと思っていました。

(フルタイムでなくても、カジュアルでも。)

そんな時、ヒューマンリソースの人から連絡があって「面接に行かないか?」ということ。

その面接は、パプアニューギニアの病院看護師または看護マネージャー的な職種でした。

私は以前、日本では大学病院と一般病院で看護師として働いていたので、日本の看護師の免許は持っています。

しかし、パプアニューギニアの医療状況は凄まじく(医師不在、MRI・CTなし、薬足りず、看護師の給料も安い、結核が流行ってる、感染予防や安全対策が危険すぎるetc..)この国で看護師として働くことはないと思っていました。

働くとしても、公衆衛生など教育の方にいつか関わりたいと…

面接の時まで、私は一度もその病院に行ったことはありませんでしたが、夫から「大きくて綺麗な病院だし、まあ話だけでも聞いてみたら?」と言われ面接に行くことになりました。

病院や待遇は申し分なく、休みもしっかりあるし、施設も日本のように整っていました。

病院側からも「すぐにでも来てもらいたい!」と嘘か本当か熱烈オファーを頂いたのですが…心の中では何かがつっかえていました。

ここで、パプアの基礎知識↓

パプアニューギニアでは、多くの人が異国から働きに来ているので、以下のような補助を受けられます。

・年間1ヶ月以上の有給ホリデー

・9日間の病気を理由にした有給

・年二回の帰国の際の飛行機代

・家賃の補助または、家提供

・交通費の補助 など

それに加えて、今回はワーキングビザや日本の看護師免許をパプアの看護師免許に変換まで、最短の数日でしてくれるというのです!

こんなおいしい話はあまりありません。

 

結論から言うと、私はその病院の仕事を受けなかったのですが、その理由がずーっと拭い去れない「変な違和感」でした。

 

何が心につっかえていたのか理由を自分で分析してみると…

まずは、「インド系の縦社会さに圧倒されてしまった…」 ということでしょう。

 

パプアニューギニア、首都ポートモレスビーには、多くのパプアニューギニア人に加えてオーストラリア人、ニュージーランド人、中華系、マレー系、フィリピン人、インド人の人たちが大勢住んでいます。

少数派では、アメリカ人、ヨーロッパ人、日本人、ベトナム人、インドネシア人、アフリカ系など。

一番違和感を感じたのは、上司はみんなインド系でヒンドゥー語で上の人たちは話をします。それを部下は何を行っているのか理解できない…そして、「イエス、サー!」と上司に返事する部下。私、軍隊に入隊するのかな?と思いました。笑

(インドの社会については全くと行っていいほど知識がないので、もしかするとこれがインド社会の常識なのかもしれませんが)

また部下として働いている人たちはインド系もいましたが、フィリピン系・チャイナ系・パプア系の人たち。

みんな、国や地域を離れて出稼ぎに来ているスタッフでした。

スタッフの給与体系はそれぞれの国の給与レベルに合わせて違い、特に海外から働きに来る人のお給料は良いです。

(調べると、パプアの人たちのお給料は同じ仕事なのにかなり低い。)

パプアニューギニアでは、人によって遥かに多くの給与をもらう人もいれば、同じ仕事量でも少ない給与しか交渉の結果もらえない人もいます。

ポートモレスビーのような国際的な都市で人種に偏りがあるというのは、働く側としては不安要素の1つです。

今回大体数は「インド系」でしたが、これが他の人種でも同じだと思います。

 

また、看護師の待遇についても、他の国から来た人たちをみると、「看護師」という職業的偏見を感じずにはいられませんでした。

看護師とは、今でこそ日本やアメリカ、オーストラリアでは専門的な仕事として認知されており、給与も良く、認知された職業です。

しかし、発展途上国ではまだそうではなさそうです。

日本人だからという理由で、いい待遇を受けられたとしても、その周りのスタッフと価値観を共有し、楽しんで働くことが難しいような気がしました。

人種差別、職業差別というと言い過ぎかもしれませんが、兎に角「何か見えない壁」がそこにはたくさんあることを感じずにはいられない就活体験でした。

 

国際的な都市に住むと、人種や出身国などでコミュニティーを作ってしまうのは人間の本能でしょう。

しかし、労働の場としては、マイノリティーとして働くのは窮屈ですし、折角働くなら人種がそれぞれバラバラにいる労働環境でフェアーに働きたいものです。

また人間の「直感」というのは優れているため、これからも直感フィーリングを重視していきたいと思います。

 

 

 

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