2018年、お笑い芸人のロンブーの田村淳さんも慶應義塾大学の法学部、通信課程科に入学したようですね。おめでとうございます!
追記:ロンブーの田村淳さんは、現在は慶應通信を退学し、慶應大学大学院メディアデザイン研究科に進学されたようです!
田村淳さん慶應通信退学!慶應大学大学院メディアデザイン研究科とは?
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1968年に創設された慶應義塾大学の通信課程は、通信課程の中では難関の大学です。
卒業率3〜5%、卒業までの平均在学年数は8〜10年ととも言われています。
授業料も割安なため、通信教育を受けたい人たちに人気です。
Contents
慶應通信の入学方法・難易度
昔に比べて慶應通信の入学基準が厳しくなっているようで、
「慶應通信に落ちてしまった」
という話もよく聞くようになりました。
「慶應通信の入学試験に落ちた」という話は、私の在学中(2009年〜2016年)時々は聞いたことがありましたが、入学はとても簡単で誰でも入れると考えられていました。
しかし、登録しただけで中退する人が絶えなかっため、その入学審査がやや厳しくなっていると言われています。
慶應通信の入学方法はとても簡単。試験は書類選考のみで、面接や筆記試験はありません。
選べる学部は、文学部・経済学部・法学部の3つです。
私の時は、経済学部なら経済に関する本を1つ選定し、レポートを執筆するというものでした。(今は本が指定されているのかな?ちょっとわかりません)
・読んだ本のレポート
・願書
・履歴書
・志望動機
これらを同封し送るだけと、簡単です。
これでどのように選定するのかは内部の人にしかわかりませんが、しっかりとレポートや必要書類を書いて、募集期間内に提出すればほぼ大丈夫だと思われます。
慶應通信に入学をお考えの方は、慶應義塾大学通信教育課程・入学案内(資料請求)を参考にトライしてみて下さいね!
もしも!書類審査で不合格になってしまった場合
再度レポートに誤字脱字がなかったか、字数は足りていたか、自分の学部に適切な本を選定したか、支離滅裂な文章になっていなかったか、などレポートの書き方を学び直してみて下さい。
入学は年に2回チャンスがあるので諦めず再チャレンジしてみて下さいね!
慶應通信にはどんな人が入学してくるの?
慶應通信に入学してくる人は年齢も国籍も性別も様々です。
そんな学友に出会って私が感じたことは「慶應通信の人たちは志が違う!」そして「個性的な人が多い!」ということでした。みんなそれぞれキャラ立ちしています。
慶應通信を卒業できる人のほとんどは、「学ぶ目的」が明確にあります。
その目的を達成するために、自分でお金を払って、時間を割いて勉強をしにきています。
反対に、その目的が曖昧な人が挫折する傾向にあるといえるでしょう。
卒業までの8〜10年頑張るモチベーションは、しっかりとした目的があってこそ維持できるのです。
では、どんなバックグラウンドの人々が慶應通信に在学しているのか大まかに書いていきます。
大学中退や大学進学できなかった人
中には、何らかの事情(大学が合わなかった、授業料が払えなくなった、仕事が忙しくなってしまった、大学在学中にトラブルがあったなど)でストレートで入学した大学を退学せざるをえなくなった人もいます。
また、大学に進学したかったけどできなかった…という人たちが慶應通信を選ぶこともよくあります。
例えば、金銭的な問題、家族の介護、高校在学中や卒業後に子供を授かったなどなど。
もっと勉強したかったけど、何らかの大事な理由で大学進学を諦める必要があった人たちです。
この方々は、
「どうしてもまた学び続けたい!大学を卒業したい!」
という強い気持ちが強く、努力家です。
優秀な通信の学生の中には、正科生に転科する人もいます。
違う分野に進んだが、やっぱり大学教育を受けたい・学位が欲しいと思った人
私もここに属すると思います。
私の場合は、高校卒業しオートクチュールを学ぶ専門学校に通っていました。
高校を卒業するときには、大学教育といった漠然としたものよりも明確にしたいことがありました。
しかし、だんだんと「教養が足りていない」「世の中のことを理解できていない」ということに焦りを覚え、慶應通信の経済学部を仕事と並行してスタートすることになります。
このように、ストレートで大学教育を受けなかった人たちの理由もそれぞれです。
専門分野に進んだものの、長期的に人生を考えて、やっぱり「学位」が欲しい!と思っている人がこのタイプです。
会社員、デザイナー、不動産、起業家、パート職員、農家、ホスト・ホステスなどのサービス業など様々な分野の社会人経験者です。
これから弁護士になる、心理学者になる、海外の大学に編入するという方もいらっしゃいました。
何歳になっても、人は試行錯誤しながら
「人生で何をしていきたいか?」
を模索しているのですね。
何かのエキスパート
会社を運営していたり、ありとあらゆるクリエイティブな分野で活躍している人もたくさんいます。
ロンブーの田村淳さんはこのグループでしょう。
この人たちは、どこかに就職するために大学の学位を取りたいわけではありません。
すでに何かしらの学位・修士号を持っている人もいます。
このタイプの人が慶應通信に入る理由は様々です。
高卒では困るから学位を取りたい・違う分野を学びたい、これからやりたいことがあるなど、独自の志があります。
日本語で学びたいという海外出身のエリートもいます。
子供が慶應の正科生・卒業生のママ
大学生の子供がいるお母さんたちにもよくお会いしました。
子供が学生として頑張っているから「ママもやってみたい!」という気持ちがあったようです。
また、子供が手を離れて自分の時間ができ
「もう一度大学で学んでみたい」
というママたちがいらっしゃいます。
今まで子育てを一生懸命頑張ってきたお母さん方が第二の青春を歩まれているのですね。
定年を迎えた方々
慶應通信で見かけるのは、多くの中年からご高齢の方々!
スクーリングでも一生懸命にノートを取り、誰よりも熱心に質問をし、全てを学ぼうと机に向かっています。
私が出会った中には、心理学を学ぶ80代のおばあちゃんもいました。
とっても素敵でした。
まだまだ人生でやってみたいことを探求する方々が大勢います。
人生経験と知識ともにとても素晴らしい学友でした。
その方々の子供たちは社会的に成功している人が多いという印象を受けました。
医者や弁護士、起業家などそれぞれです。
そんな我が子から学びを触発されているかもしれませんし、または知的好奇心の強いご両親を見て子供は立派に育ったのかもしれません。
学位集めマニア・勉強マニア
資格マニアがいるように、学位集めマニアがいます!
この方々は、すでに他の大学や通信大学の学位を持っています。
しかし、
自分の能力をもっと試したい!
試験で良い点数を取る快感が忘れられない!
と、勉強に励んでいます。
勉強はこの方々にとって大好きな趣味の1つ・挑戦の一つなのでしょう。
中には、すでに慶應通信の文学部の学位は取っているけど、次は経済学部に挑戦したい!というような方々もいらっしゃいました。
もちろん、この方々はレベルが違います。
勉強が趣味ですから本当に楽しみながら勉強をしていて、「科目試験もAを取らないと!」という気持ちが強いです。
慶應通信の科目試験はA〜Dの採点で、A~Cは合格、Dは不合格。普通の人は、科目試験で合格するだけで涙が出るほど嬉しくて、Cで合格したとしても泣いて喜びますが、このグループの人はAで合格できるようにするため、勉強に勉強を重ね、これで完璧!というレベルに自分の学習が達さない限り試験も受けない、レポートも完璧なものしか出しません。
この方々が優秀なことは、想像していただけるでしょう。
まとめ
慶應通信で学ぶ人たちはそれぞれの目的意識を明確に持ち学んでいます。
様々な経験や経歴を持っている人が多いため、学問やキャンパスライフを通して人生の多様性や普通の大学生のキャンパスライフでは学べなかったことを学ぶことができます。