世の中は「SDGs」の取り組みが主流になってきていますね!
世界中で山積している問題に対しての「SDGs」の取り組みは、政府や会社、個人でとても重要になっています。
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そもそも「SDGs(エスディージーズ)」とは?
SDGsとはSustainable Development Goalsの略称で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。2015年9月の国連サミットで採択され、2016年から2030年までの国際社会共通の目標を指します。具体的には、17の目標とそれらを細分化した169のターゲット、232の指標として定められています。
その内容を列挙すると、①貧困をなくそう、②飢餓をゼロに、③すべての人に健康と福祉を、④質の高い教育をみんなに、⑤ジェンダー平等を実現しよう、⑥安全な水とトイレを世界中に、⑦エネルギーをみんなに、そしてクリーンに、⑧働きがいも経済成長も、⑨産業と技術革新の基盤をつくろう、⑩人や国の不平等をなくそう、⑪住み続けられるまちづくりを、⑫つくる責任、つかう責任、⑬気候変動に具体的な対策を、⑭海の豊かさをまもろう、⑮陸の豊かさもまもろう、⑯平和と公平をすべての人に、⑰パートナーシップで目標を達成しよう、といったものです。
「SDGs」が注目されるようになった背景には、世界中の環境破壊や人権侵害、移民の問題、テロ、人口増加など色々な問題があります。
競争下社会では利益だけを追求しがちで、その弊害も多く出てきています。
倫理的な国、ビジネス、個人のあり方をコントロールする上で、「SDGs」は不可欠なのでしょう。
しかし、利益を一番に重んじる企業は「無料」ではこの取り組みはしません。
この取り組みにより企業も国も「何らかの利益」があります。
ナイキやフォーエバー21などのグローバルなファストファッションの会社が過酷な労働条件で途上国の人々を働かせていたということで問題になりました。
そのような悪い評判やニュースはSNSを通して、全世界に広がり多くの消費者はその会社の商品を買わなくなります。
いくら利益のためだからといって倫理的に「悪いこと」をすると、最終的には消費者や株主からの評価は落ち、利益減になる、もしくは倒産になりかねません。
世界持続可能投資連合(GSIA)の2016年の調査によれば、ESG投資の資金額は約2,500兆円にのぼるとされており、ESGに取り組まなければ企業にとっては死活問題となっています。日本においても、国民年金150兆円を運用する世界最大の機関投資家GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が2017年、運用資金の一部をESG評価に基づくESG投資に回すことを発表して注目を浴びました。
このような社会の流れから、企業のビジネスでも、社会的課題の解決に取り組むほうが潜在的にもリスクが低く、将来的には企業価値が向上すると考えられています。
パプアニューギニア「SDGs」にみる現状
パプアニューギニアは発展途上国であり、政治的、国的にも多くの問題を抱えています。
そして、国連や世界のNGO、世界中の国から多くの支援を受け成り立っています。
パプアニューギニアは、SDGsの対象をなるような「援助される側」です。
では、パプアニューギニアの現状を「SDGs」にそって簡単に見ていくと、
① 貧困をなくそう
→人口の70%は貧困だと言われています。
② 飢餓をゼロに
→ 自然の植物や海産物が取れるので、貧困に飢えている人はあまりいません。
③ すべての人に健康と福祉を
→ 医療保険や年金などの国の制度はありません。
④ 質の高い教育をみんなに
→ 教師への給与未払いにより教師の数足りず、生徒の教育の質は下がっています。
⑤ ジェンダー平等を実現しよう
→ 男女平等の考えが浸透していないため、セクシャルハラスメントやドメスティックバイオレンスが横行しています。
⑥ 安全な水とトイレを世界中に
→ 水道がないところもあり、雨水で生活しています。村のトイレも水洗トイレではありません。
⑦ エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
→ パプアニューギニアは、石油や石炭、天然ガスなどの天然資源に恵まれており、本当はとても裕福な国です。
しかし、これをめぐる汚職やいさかいが絶えません。国民の70%は貧困です。
⑧ 働きがいも経済成長も
→ パプアニューギニアは政治的不安定から、なかなか国民全体の生活水準は上がらず、経済成長の取り組みがなされていません。
格差の拡大が広がっています。
⑨ 産業と技術革新の基盤をつくろう
→ ⑧と同様
⑩ 人や国の不平等をなくそう
→ 他の国から比べると、まだまだ改善するところが多いです。
⑪ 住み続けられるまちづくりを
→プラスティックのゴミが問題になっています。
⑫ つくる責任、つかう責任
→ 教育の水準が低く、情報が限られているため都市部の人々の「つかう責任」はまだまだといったところです。
山奥では、自然の中で生活しています。
⑬ 気候変動に具体的な対策を
→ 行政からの具体的な対策は特にありません。
⑭ 海の豊かさをまもろう
→ 13に同じ
⑮ 陸の豊かさもまもろう
→ 森林伐採はそんなには進んでいないようですが、ゴミが増えてきています。
⑯ 平和と公平をすべての人に
→ 願うばかりです。
⑰ パートナーシップで目標を達成しよう
→ 世界の国々や企業, NGOが、パプアニューギニアの発展のために協力してくれています。
個人的には、全てを平均レベルにあげるような政策は必要ではないと思っています。
例えば、パプアニューギニアの奥地で自然に囲まれて今も生活する人たちに、日本や他の先進国のような生活を与えるのは「正解」ではありません。
困っている国や人に手を差し伸べることと、「不必要な援助」は違うのです。
私のSDGsの「つかう責任」に関しての取り組み
個人で「SDGs」の取り組みを全てすることはできませんが、「つかう責任」に関しては実行できます。
パプアニューギニアに住むようになって、プラスティックを使わない生活を心がけています。
日本に住んでいた時には、そんなに環境について考えることはなかったのですが、パプアニューギニアで道端や海に散乱するプラスティックをいつも見ていたら、危機感を抱き始めました。
特に多いのは、プラスティックバック、ペットボトル、容器など。
日本では、再利用されたり、リサイクル製品を利用するのでしょう。
でもこの国はそんなハイテクな施設はありません。
リサイクルの技術はなくても中国から持ってきたプラスティック製品は容赦なく使用されます。
メモ
この国の人たちは今までのゴミがバナナの皮やナッツの殻、マンゴーのタネなど、道端に捨てても自然に帰るものばかりだったため、ゴミを道端に捨てるのは「悪」という教育がされていないようです。
そのためか、悲しきかな海や山にプラスティックも投げ捨ててしまうみたいです。
先進国が持ち込んだ文明が発展途上国の環境や動物の住まいを汚染してしまっていると思うと、胸が痛みます。
先進国は後進国を新たな市場として開拓し、商品をどんどん売って去って行く…
とても悲しい現実です。
個人でもできる!と信じている、SDGsの取り組み
いきなりプラスティックフリーの生活をすることは簡単なことではありませんが、小さなことから始めていきたいなと思います。
SDGs個人の取り組み 1 :買い物にエコバックを持って行く
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不必要な買い物のビニールバックを使わないように、自分のエコバックを持って買い物に行きます。
これも大事な一歩!
SDGs個人の取り組み 2 :ストローは再利用可能なものにする
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最近、再利用可能なアルミ?のストローが売っています!
(オーストラリアではよく見かけます。)
プラスティックのストローは亀などの海洋動物が食べてしまう危険性が高いものです。
プラスティックのストローは極力使わないようにします。
SDGs個人の取り組み 3 :コーヒーのカバーはなるべく使わない。またはマイカップを持参する
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コーヒーを飲む時に必ずつける上の蓋…本当に要るのか?!という疑問…
要らない時は使いません。または、可愛いマイカップを持参します。
SDGs個人の取り組み 4 :ペットボトルより瓶を選ぶ
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ペットボトルより瓶を使用しているものを購入するようにします。
持ち歩きは重いので、可愛い水筒持参で。ペットボトルは何回も洗って使用します。
SDGs個人の取り組み 5 :ラップは使用しない
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ラップはできるだけ使用せず、ガラスタッパーやシリコンの蓋を使います。
SDGs個人の取り組み 6 :Menstrual Cup!(月経カップ)
ずーっと探していたMenstrual Cup!(月経カップ?!)
タンポンの代わりに使用します。
タンポンや整理パットに使うコットンは多量の化学薬品が使われていることは有名です。
再利用できて環境にも良いし、体にも良いし、便利(12時間もこれは取り替えずに良いと)!
使い心地もとてもいいです。
純国産の製品もありますので是非試して見たくださいね!
小さな良いことを継続して、より良い未来に繋がると良いな♫
おわりに
完全にライフスタイルを変えることは簡単なことではありません。
しかし、小さくても良い選択を繰り返すことで、より良い未来を作れると信じています。