Papua New Guinea

【まとめ】パプアニューギニアでの生活情報(危険な国?日本人はいるの?医療・衛生について)

投稿日:2018-09-08 更新日:

他の海外ブログを覗いてみると、移住情報やワーキングホリデー情報などがありました。

 

「そんな記事いいな〜!」

 

とパプアの移住記事を書こうと思いましたが…

 

ワーキングホリデーなどそんなオシャレなものはありませんでした。w 

 

どちからというと職業訓練の講師としての仕事の方がありそうです。

 

・原始的な生活をしてみたい!

・自然に帰りたい!

・デジタルデトックスをしたい!」

 

など、そんな希望を持っている方がいらっしゃるかもしれません。

 

パプアニューギニアの生活情報についてまとめてご紹介していきます。

 

1   パプアニューギニアは安全?人食い族がいるの?

パプアニューギニアに来るときに、ネット上で見つけたのは

 

人食い人種」という文字。

 

パプアニューギニア=人食い族というイメージででしょうか。

 

私も初めてパプアニューギニアに来た時は、

 

「食べられちゃうの〜?!涙」

 

と友人に本気で心配されました。

 

結論から言いますと、そういう事もあったようです。

 

(どの国にでもよくあるカルトや精神疾患が問題の事例、または昔行われていた儀式として)

 

科学のない山奥の生活では、病気など理解できないことが起こると、それは「魔女の仕業」とか「呪われている」というような理由をつけて理解・解決するしか方法はありません。

 

 

 

 

今もなおこの国には科学は浸透していませんので、自然に寄り添うような精霊信仰が主流です。

 

パプアニューギニアは800を超える部族が住んでいて、200以上のそれぞれの言語話します。

 

国民の多くはまだ森の中で生活しており、文化や信仰もそれぞれのため、本当に「人を食べる?!」という真実を知ることは難しいでしょう。

 

しかし、近代化に伴い森の部族でもたまには山を降りて近くの市場のようなところで買い物をしたり、普段はTシャツに短パンで生活している人たちが増えてきています。

 

人食い人種や黒魔術などの噂に反して、パプアニューギニアには熱心なキリスト教の人も多いです。

 

村は教会やクリスチャン系の組織で成り立っているところが多く、お祈りをしたり、教会に足繁く通います。

 

村は首都のポートモレスビーよりは安全でとても親切です。

 

首都のポートモレスビーはというと、やっぱり危険です。

 

危険にも色々なレベルの危険がありますよね!

 

テロやバイオテロ、痴漢・レイプ、ドラッグ、電磁波、放射能、核爆弾などなど。

 

の危険と言われている諸外国に比べると、ポートモレスビーはもっと原始的な危険さです。

 

例えば、車を運転している時、車に乗車する時、ひったくり・ゆすりに遭ったり、手作り銃で脅されたり、または家に空き巣に入られたり、時にはレンガを投げられたり?

 

貧困に困っている人や教育を十分に受けていない人たちが、そのような感じで襲ってきますので、男性でも一人で首都のポートモレスビーを歩くのはご法度です。(外国人だけでなく、現地の男性でも脅迫されています)

 

必ず車移動で、安全のために夜間の外出は控えたり、危険な地域には行ってはいけません。車の乗車時もすぐに乗り鍵を閉めましょう。

 

田舎の方に行くときは、現地の友人を連れて(またはセキュリティーをつけて)グループでの行動となります。

 

一般的に日本人が首都ポートモレスビーに移住する場合は、セキュリティーがしっかりした、安全が確保されるマンションや家に住むことになります。

 

村や他の地域にはコネクションを作って安全面やサポート面をまず整える必要があります。

 

 

 

 

また、今年ニュースになったパプアニューギニアの地震」。

 

日本でもニュースになるため安否確認の連絡を頂くことが多いです!

 

首都のポートモレスビーは山岳地帯の震源から遠く離れているため被害はありませんが、山岳地帯やラバウルは地震の影響を受けやすいです。

 

 

 

 

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2   パプアニューギニアに日本人は居るの?日本食はあるの?

パプアニューギニア全体には200人ぐらい日本人が住んでいるようです

 

ポートモレスビーには、政府系の仕事の方々(大使館員、JICA、国連職員、国境のなき医師団)、商社、トヨタなどの職員が常駐・勤務しています。

 

日本とPNGを結ぶ旅行会社PNG Japanや日本食レストランの方もいらっしゃいます。

 

ダイビングに魅せられてパプアニューギニアに住んで居る女性も数人、現地の人と結婚した方々も住んでいます。

 

他の国に比べたら小さな日本人コミュニティーですが、日本人会などに参加することができます

 

シンガポール経由で輸入された日本食(わさび、醤油、うどん、蕎麦、コメ、出汁、豆腐、キューピーマヨネーズ、ゴールデンカレーのルーなど)少しですがスーパーマーケットで購入することができます。

 

ポートモレスビーには1つだけ「大黒」という日本食のレストランがあります。

 

欲しい日本食全てが手に入るわけではありませんが、中華料理、西洋料理、インド料理、シンガポール料理など美味しいレストランも充実しているので食に困ることはないでしょう。

 

 

 

 

3   パプアニューギニアの医療や衛生面は?

首都ポートモレスビーのレストランやホテルなどは衛生管理がしっかりされていますが、村の方は水道設備や排水設備、電気、ガスが通っていないところもたくさんあります。

 

雨水をタンクに貯めて使ったり、バイオトイレ?的なものを使っているのもよくある光景です。

 

首都ポートモレスビーの生活は問題ありませんが、田舎の方になるとインフラが整っていないので衛生管理はとても難しくなるでしょう。

 

部族の中では、肺結核やエイズ、ポリオなども現在は流行っているところもあるようなので、下調べをして行動範囲を決める必要があります。

 

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また、首都ポートモレスビーで生活していてもマラリア(数日で治るもの)」はみんな時々かかります。

 

関節痛や熱が数日あり、市販の薬を飲むと一週間以内に良くなります。普通の風邪のようです。

 

ジャングルの方だと、重症化しやすい熱帯熱マラリアにかかる確率も高くなるようなので、以下の外務省の対策を参考にしてください。

 

また、室温が高いため、食中毒にも気をつけた方がいいでしょう。私もE.coli菌が原因の食中毒に掛かり辛い思いをしました。涙

 

すぐ食べ物は冷蔵庫に保管して、完全に火を通してから食べましょう。

 

 

 

 当地での生活では,下の2点に注意することで, かなりの疾患の予防が可能になります。

(1)蚊に刺されないようにする(マラリア, デング熱, ボイルなど)。

(2)食物に注意する(A型肝炎, 腸チフス, コレラ, シガテラ中毒など)。

(1)の対策としては,外出時の着衣はなるべく露出部分が少ない物とする,女性の場合スカートはなるべく避ける,忌虫剤を使用する,蚊帳を使用する,網戸を整備する,室内はクーラーをかけ温度を下げる,扇風機や天井のファンを利用するなど,各自の住居環境と生活様式に合わせた防蚊対策を施されることが重要です。

(2)の対策としては,十分加熱処理したものを食し,生水や氷の摂取は避ける,葉物野菜などは十分水道水で洗浄する,まな板や包丁などの調理道具の衛生状態に気をつける,食品の賞味期限や臭いに気をつける,信頼できないレストランでは生ものの摂取は控えるなど,常に口から入れる物に対して気を配ることが大事です。また,外出後や食前の手洗いを十分に行うことも重要です。

出典:外務省 


野犬が多いため狂犬病注意!と言われますが、
狂犬病に羅漢した犬はまだ見たことはありません。

(夫も20年以上パプアに住んでいますが、まだ見たことはないようです)

 

狂犬病に掛かっているような犬は見るからに凶暴化しているためすぐ気付くようです。

 

 

 

 

4   パプアニューギニアにはどんなビザで住めるの? 

パプアニューギニアに住むには、旅行者ビザ、就労者ビザ、配偶者ビザ、ボランティアビザ?などどれかが必要です。

 

日本人は旅行でパプアニューギニアに来る際、特に日本でVISAの手配は必要なく、空港で入国審査の際にVISA ON ARRIVALで無料でビザをとることができます。旅行者ビザでの滞在は最大60日です。

 

就労ビザは、会社にサポートしてもらうことができたら取得できます。3年毎の更新です。

 

パプアニューギニアに住む=ビザ問題をクリアするということなので、

① 日本政府やパプア駐在できる仕事を日本で見つける

② 英語力に問題がなく専門分野のある人は、現地の仕事にアプライする

③ パプアニューギニア人と結婚する 

④ 観光ビザで行ったり来たりする

 

このような方法が考えられます。

 

5   パプアニューギニアの物価は?

発展途上国のパプアニューギニアは、東南アジアと同様に物価が安いのでは?と聞かれることがあります。

 

しかし、安全に配慮された質のいいものを選ぶとなると、とても高くなります。

 

国には、コーヒー、カカオなどの農業やオイル・ガスなどの天然資源以外には産業があまりなく、生活用品や資材などのほとんどを海外からの輸入に頼っています。

 

そのため、輸入してきた物資は普通の1.5〜2倍するものもあります。(他の島国と同様に)

 

エキスパットなどが暮らす不動産も海外の駐在員用で輸入してきた建築資材にコストも掛かるため、私のイメージでは東京の広尾の新築マンションよりも高額だと思います。

 

不動産が高額になっている背景は、セキュリティーの要因もあります。

 

セキュリティー対策のしっかりした外国人用のマンションでは、ゲートや入口、敷地内に常に何人もの警備員が24時間体制で見回りをする必要があリます。

 

その人件費も大きく不動産(賃貸)価格をあげていると言われています。

 

 

 

 

それでも、年中暖かな気候で土壌が超えているパプアニューギニアには、いたるところにマンゴー、バナナ、パパイヤ、パイン、ココナッツなどトロピカルフルーツの木が生えており、それらは木からもぎ取れば無料です。

 

地球の恵みが至る所にあります。

 

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この国はほぼ飢餓とは無縁です。

 

お腹はいつも一杯になるし、家がなくても外も暖かい、お金がなくても究極のところ生活できる恵まれた国です。

 

パプアニューギニアのローカルの人たちの生活と、海外から仕事で来ている外国人の生活のスタンダードは全く違うものと考えていいでしょう。

 

6  パプアニューギニア人ってどんな人たち?どんな生活をしているの?

 

パプアニューギニアの男子は、見た目はこんな感じ。

 

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これはお祭りの時の様子なので民族コスチュームですが、普段は短パンにTシャツにビーサンという感じです。

 

南の人は肌の色が濃い褐色です。髪の毛はアフロ(チリチリした毛質)。

 


主として
ニューギニア島の西部と南部と内陸部に住む先住民族である。ニューギニア島からニューカレドニアにいたる島々の内陸部にも住む。中等位の身長、暗褐色の皮膚、長頭、かぎ鼻、厚い唇でアボリジニに近い身体的特徴を持つ。パプア人は言語上異なるメラネシア人と古くから人種的にも文化的にも接触を続けているため、現在は両種族の外見を明確に区別するのは非常に難しい。

 出典:ウィキペディア

 

 

 

 

 

パプアニューギニアの人たちの性質は、基本的にのーんびりしていて明るくて、とてもフレンドリーです。

 

ハイランドという地域の人たちはかなりアグレッシブと聞きますが、首都ポートモレスビーでは知らない人でもみんな手を振ってくれます。

 

自分の家族や部族、仲間、友人を「ワントーク(Wantok)」と呼び大事にします。

 

 

おわりに

他の国とはまた違うユニークなパプアニューギニアを少しでも知ってもらえたら嬉しいです。

 

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