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【イギリス王室継承順位と日本の皇室の違い】海外報道から「令和」と日本の天皇制について考える

投稿日:2019-05-01 更新日:

今日から「令和元年」ですね!

 

ジムのウォーキングマシーンで歩きながら、NHKワールドで「即位儀式」のライブを見ることができました。

 

昭和生まれで、平成をまたぎ、「令和」へと…

 

なんだか感慨深いですね!

 

先日パプアでも、友人の誕生日パーティーに行った時に、色々な人から

 

「日本は天皇陛下が交代するんだってね!」

 

と興味津々に聞かれ、いろんな質問をされました。

 

日本が令和時代になるにあたり、CNN・BBCなど海外のテレビ局で、日本の天皇制に関するドキュメンタリーをテレビでやっているようです。

 

 

令和になって海外の一番の関心は、日本の「男系継承の天皇制」ついて

 

そんな中聞かれるのは、新天皇がどんな人なのか?ということではなく、「愛子さま」のこと。

 

「この次の天皇には新天皇の甥っ子がなるんでしょ?」

「新しい天皇陛下の娘さん(愛子さま)がなぜ天皇になれないの??」

 

ということを何よりも良く聞かれます。

 

海外の人たちは、日本の天皇制の継承についてとても興味関心があるようです。

 

皇位継承問題(こういけいしょうもんだい)は、1965年(昭和40年)の秋篠宮文仁親王誕生以降、長く皇室に男子が誕生しなかったため、将来的に皇室典範に定める皇位継承資格者が存在しなくなる恐れが生じた、2000年代に入って表面化した問題である。皇位継承資格者の不足という問題を解決するために、史上前例のない代々父方のみを遡って天皇を持たない女系天皇を容認すべきか否か、あるいは皇位継承について定める「皇室典範」を改正すべきか否か、皇位継承順位をどのように定めるべきかという問題でもあるため、女系天皇問題皇室典範問題などともいわれる。

wikipedia

 

今の日本の法律では、賛否両論はありますが、愛子さまは「女性のために」皇位継承はできないということになっています。

 

現在の日本の法律(皇室典範)では女性が皇位を継承できないため、愛子さまは皇位継承者ではない。天皇陛下の即位によって、愛子さまの叔父の文仁親王(秋篠宮)が皇位継承順位第1位となり、特例法の規定で皇太子待遇の「皇嗣」になった。
継承順位第2位は、秋篠宮さまの長男で、愛子さまのいとこに当たる12歳の悠仁さま。

BBC

 

日本人以上に、海外からこの問題をみた時、

 

「なぜ女性が皇位継承できないのか?」

 

ということがとても不思議なようです。

 

今回の「令和」時代を迎えるにあたって、日本の文化や皇室は今も「男性優位=女性差別的」ということを、海外から疑問視されているようです。

 

 

 

 

 

 

イギリスの王室「王位継承」の変革

 

パプアニューギニアは、特にオーストラリア、イギリス系の影響が強いです。

 

そのため、王室・皇室に関してもイギリスを中心に考えるのでしょう。

 

イギリスも「王位継承」の男女差別が問題になり、2011年に法律が改正されました。

 

2011年10月28日オーストラリアパースで行われた英連邦王国首相会議で、カトリック信徒との結婚による王位継承権の喪失の条項の撤廃、また男女の別なく長子先継とする改正が合意された。

 

Wikipedia

 

イギリスも歴史上、王位継承は男女平等だったわけではないようですね。

 

エリザベス女王は男の兄弟がいなかったため、例外的に女王になったのだとか。

 

その後は、男性優位に対して時代遅れという声が高まり、2011年に満を持して法を改正することになりました。

 

女性も国家元首にはなれるが、長い間、直系男子の王位継承が優先されてきた。1952年、エリザベス女王が父親の跡を継いだのは、男の兄弟がいなかったためだ。
男性優位に変化が起きるきっかけは、2011年のウィリアム王子(エリザベス女王の孫)とキャサリン・ミドルトンさんの結婚だった。
この頃までに男性優先は時代遅れという声が強くなっていた。時のデービッド・キャメロン首相が男性優先の王位継承は「異常であり、男女平等に反する」と主張し、2011年4月、議会で王位継承法の改正を通過させた。

英国では改正雇用法(2010年)で年齢、障害の有無、結婚、妊娠、人種、宗教、性、および性的志向による差別を禁じており、性差別的な広告も許されていない。

東洋経済

 

イギリス王室では、女王エリザベスが亡くなったら、息子チャールズが王位を継承することになり、チャールズの次はウィリアム、ウィリアムの次は(ヘンリーではなく)ウィリアムの第1子であるジョージなのだそう!

 

性別を問わず、「長子先継」となっています。

 

令和時代でも、「血の繋がり」がそんなに大事なの?

 

日本の皇族の男性天皇、男系天皇、女系天皇、女性天皇については色々な一長一短の見解があります。

 

遺伝子的にも男系にする必要があるだとか(Y染色体の問題)、天皇の血を途切れさせてはいけない、天皇家ではない血を入れるべきではないなど、いろいろな意見があるようです。

 

このように「血の繋がり」をとても重視する日本人ですが、徐々に時代は変化しているように感じます。

 

天皇家は日本の象徴であり、人々から愛され敬われる存在として、とても日本人には尊い存在です。

 

しかし、「血の繋がり、男系を重んじるあまりに、天皇家の女性の人権や気持ちを傷つけていないだろうか」とも思います。

 

例えば、男の子を産めなかったからと行って世の中からバッシングされたり、嫌がらせを受けることがあるなんて、非情だな〜と思います。

 

たぶん、海外の人もそう思っているのでしょう。

 

「世継ぎは男の子!」という時代ではもうないし、時代遅れだということは、イギリスの王室からも明らかでしょう。

 

天皇家の女性も男性も、人間ですよね。(神と思われていたのは、昔ですよね?)

 

天皇家の人々、特に嫁いできた女性たちや天皇家から民間に嫁いで行った女性たちも「人権」があります。

 

「令和」は天皇家であろうと、民間であろうと、「人権」を一番に考える時代になって欲しいと思います。

 

男子の命や人権も、女性の命や人権も同等に扱われるべきでしょう。

 

男子だから、第一子だからと行って「天皇」になることを強制することも個人的にはどうなのかな〜とも…思ったりもしますが。

 

「国民の象徴」としての役割を人生をかけてしてくださる天皇家の人たちは、国民からも守られ、愛され、理解される存在であるべきだと思います。

 

 

 

 

 

 

おわりに

 

天皇家の男子継承については、歴史があり、個人の意見がどこまで許されるのかは疑問ですが、「令和」という新しい時代も迎え、日本人として考えてみました。

 

日本のユニークさは、長い歴史の上に成り立っており、今後も存続されることが期待されています。

 

しかし、時代は変化し、海外からも理解され、愛される日本の天皇制を作ることも大事でしょう。

 

天皇は国民の象徴であり、国民も天皇も国の一部。

 

暖かく天皇家の繁栄、天皇家の人々の幸せを、国民としても願い、お互いに尊重しあっていくことが、血よりも国の幸せ、平安のためには大事なのではないかと思います。

 

 

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