パプアニューギニアは、日本と同様に地震大国です。
震度5程度の地震は、国の至る所で頻回に起こっています。
追記:
5月7日には、マグニチュード7.2、
5月15日には、マグニチュード7.7!
の地震が起こりました。
普段は揺れないポートモレスビーですが、5月7日だけは震度3ぐらいに揺れました。
揺れ方は、体感的には日本の揺れ方よりも小刻みだったよな?!気がします。
津波の心配はないようです。
Contents
2018年にパプアニューギニア起きた震度7以上の地震で被害の大きかった地震
2018年の2月26日に震度7.5の地震
この時は、多くの人が地震の被害にあり、震源地に近い町や村の道路や橋が土砂崩れや陥没で破壊・遮断されました。
物資がそれらの村に行き渡らないという事態が起こりました。
この地震で160人が死亡したと推定されているが、正確な人数は不明である[4]。
wikipedia
地震が発生した当日、エクソンモービルは被害調査のため、震源付近のガス関連施設の操業を停止した[5]。また、オイル・サーチ(英語版)も地震の影響を受けた地域の生産を停止した旨を発表した[5]。
この地震で土砂崩れが発生し、また発生当時は深夜だったことも災いして12人が死亡した[6]。また、土砂崩れによるものを含めた31人が死亡したと見られ、南部山岳州都メンディだけで13人、周辺地域でも18人が死亡しており、負傷者も300人にのぼっている[7][2]。しかし、死者数についてはインフラ設備が地震で故障した地域もあってか、地元紙は14人が死亡したと報じているものの、警察当局は20人以上が死亡したと見られると声明を出すなど、情報が錯綜している[8]。
被害の状況の写真は、AFP通信の「パプアニューギニア地震、被害状況の確認が難航」で見ることができます。
この地震によるパプアニューギニアの地殻変動については、国土地理院の「2018年2月25日パプアニューギニアの地震に伴う地殻変動」を参考にして下さい。
2018年の10月には、またしても震度7の地震
パプアニューギニアのニューブリテン(New Britain)島で11日、マグニチュード(M)7.0の地震が発生した。地震直後に津波警報が出されたが、後に解除された。
AFP
米地質調査所(USGS)によると、震源は同島キンベ(Kimbe)から東に125キロの地点で、震源の深さは約40キロだった。
太平洋津波警報センター(Pacific Tsunami Warning Center)はすぐに震源から300キロの範囲の沿岸地域で危険な津波が発生する恐れがあると発表したが、後に「この地震による津波の恐れはなくなった」として警報を解除した。(c)AFP
この10年間にパプアニューギニアで起こった震度7以上の地震(2009年〜2018年)
日本気象協会の「Tenki.jp」によると、パプアニューギニで起こっと震度7以上の地震は、
2009年には3回、2010年4回、2012年1回、2013年3回、2014年1回、2015年5回、2016年1回、2017年なし、2018年5回!!
ほぼ毎年数回は、震度7以上の地震が起こっています。(2017年を除く)
この10年間で一番大きかった地震は、2016年の12月の地震で震度7.9。
震源地はニューギニア沖だったため、陸での被害はなく、津波も起こりませんでした。
パプアニューギニアの地震でも、震源地が「陸」か「沖」かで被害が違ってきます。
「陸」が震源だった場合は、被害が大きいです。
リング・オブ・ファイアって何?
世界の大きな地震のほとんどは、このリング・オブ・ファイア上で起こっていると言われています。
リング・オブ・ファイアとは…
和名で環太平洋、英語でRing of Fire(直訳: 火の環)と言われているが、環太平洋火山帯は閉じた輪では無く、周囲が約4万キロメートルの蹄鉄状である。地球上で発生する地震の約90%、活火山の75%が環太平洋火山帯で発生、点在しており[3]、452の火山が南米大陸の南端から中米・北米を経てベーリング海峡、日本列島、フィリピン諸島、大スンダ列島、ニューギニアからメラネシア、ニュージーランドへと連なっている[4]。ニュージーランドから南米大陸の南端ティエラ・デル・フエゴにかけては火山の帯が途切れている。
Wikipedia
ピンクの丸のあたりが、パプアニューギニアの位置です。
上の写真からもわかるように、パプアニューギニアも日本もこのリング・オブ・ファイア(環太平洋火山帯)にあることがわかります。
パプアニューギニアのラバウルには、「タブルブル山」という活火山があります。
1937年、タブルブル山はカルデラ西部のブルカン火山(英語版)(Vulcan、日本軍による呼称は西吹山)とともに噴火し、507人が死亡した。
wikipedia
1994年、ブルカン火山との同時噴火によって降灰がラバウル市街を襲い大きな打撃を受けた。住民は近郊の山林に避難し、ラバウル空港(英語版)は放棄され、南東に20km離れたココポの町に新空港と政府機関が移転した。
2006年の10月7日にも噴火し、12kmまで離れた家の窓を破壊し、噴煙柱は18kmの成層圏の高さまで及んだ[2]。
2014年8月29日の噴火では、火山灰を含む噴煙が上空約18kmまで達し[3]、付近の住民が避難。また、複数の航空会社が国際線ルートの迂回をさせる措置をとるなど影響が出た[4]。
下の写真は、震度7以上の地震が起こったところを赤点、活火山があるところを黄色で示しています。
綺麗に赤点は地図上の環太平洋火山帯に打たれています。
パプアニューギニアで地震が起こる時は、日本でも地震が起こると言われるのは、両者とも環太平洋火山帯に位置しているからでしょう。
パプアニューギニアで地震の影響の範囲
パプアニューギニアの国土は日本の1.25倍あり、島々もあります。
地震の震源地は山岳部であったり、パプアニューギニア沖、ソロモン沖であったり、場合によるので、地震の影響を受ける地域はその都度場所が違い、被害も大小様々です。
陸地で大きな地震があった時には、パプアニューギニアの家屋や橋の倒壊、地滑りにより人々の生活に影響を与えています。
同じパプアニューギニアでも、私の住む首都ポートモレスビーは、このリング・オブ・ファイアのラインから綺麗に外れているためなのか?わかりませんが、地震で大きく揺れることは、今のところほぼありません。