「FOMO」ってなに?!SNSを巧みに使った最大級の詐欺事件。ファイア・フェスティバル

2017年4月「Fyer Festival(ファイア・フェスティバル)」がバハマで開催される?!というニュースをご存知ですか?

私も2016年にネットで広告を見たことがあり「いいなぁ〜!」と思ったのをうーっすらと覚えています。あまりにも美しいイメージで「こんなプライベートアイランドの音楽フェスに行く人は、きっと世界中の金持ちなんだろうな〜」と思いました。それからFyer Festval(ファイア・フェスティバル)については考えることなく生活…

あれからもう2年。この前夫のダニちゃんから「Fyer Festival(ファイア・フェスティバル)って知ってる??」と言われ記憶のどこかから手繰り寄せ…「あ〜!あの綺麗な島であるラグジュアリーな音楽イベントのこと?昔広告見たことあるよ。それがどうしたの?」。あの広告を見てから私には関係ないことと気にもとめていなかったので何も情報を持っていませんでした。するとダニちゃんが「あの音楽フェスティバル中止になって、その代表の人は今訴えられたり警察に捕まったり大変なことになったんだよ!」と。

Business Insider: These photos reveal why the 27-year-old organizer of the disastrous Fyre Festival has been sentenced to 6 years in prison

Business Insider: Fyre Festival founder sentenced to 6 years in prison after pleading guilty to defrauding investors out of millions of dollars in various ticketing schemes

27歳のオーガナイザーだったBill McFarlandは、投資者への詐欺の罪で禁固6年、罰金約💲27million(約30億円!!)を言い渡され、今後永久にCEOとして会社を経営することができなくなりました。

その開催されるはずだった夢の音楽フェスティバルの広告はこんな感じ。雑誌のように美しく、みんなの行きたい気持ちを擽る素晴らしいプロモーションです。↓

このイベントは世界で最もクールな音楽フェスティバル、音楽フェスティバルの歴史を変える!とまで言われていて、世界のミレニアム世代は大興奮!

世界で最もホットなインフルエンサーやモデル達が来ることがお約束されたバハマのGreat Exuma島で2weekendに渡り音楽フェスティバルが開催される予定でした。

チケットの価格はそのチケットのランクによって異なるため一概には言えませんが(チケットは約16万5,000円~約132万円!)、ラグジュアリーファイブスターのVillaが宿泊地になっており、マリンスポーツも楽しめる、豪華食事に、底をつくことの無いアルコール、そして素晴らしいミュージック&ピーポー!!!みんなの夢ですね。

しかし、チケットを購入した人たちが当日バハマのGreat Exuma島に着いた時には、豪華ヴィラではなくて災害用のようなテントが用意されており、食事も質素なチーズバーガー、会場の設営はまだ完了しておらず…結局この音楽フェスティバルは中止されました。

このファイア・フェスティバルは、Billy McFarland(ビリー・マクファーランド)と Ja Rule(ジャ・ルール)の二人がオーガナイズしていたイベントでしたが、音楽フェスを運営した経験はゼロ。プライベートアイランドで一から数千人分の宿泊地・飲食を用意して、会場を設定して、インフラを整えるなど6ヶ月でできるとは普通なら思えません。しかし、ここは若者のノリ。「行けるって〜!やれるって〜!ポジティブに考えて行動すれば無理なことなんてないんだって〜!」ってな感じで始まりました。

結局、プロモーションで大金を使い、準備資金も底をつき、資金がなくなってきたら投資家からお金を融資してもらったり、VIPなどいろんな優待が付いた100万円以上のチケット販売し始めました。しかし「やっぱり無理なものは無理。どうにもこうにも無理〜!でも、無理って今さら言えな〜い!」ということに内情はなっており…結果、前代未聞の音楽フェスティバルは日の目を見たが失敗に終わり夢に散ったのでした。

でも、このビル(当時25歳!)のガッツは買いたいですよね!壮大で面白い!笑 こういう人こそ本当は大物になれるのでしょうが、たぶん若すぎた。経験と深慮さにかけていたのでしょう。

このビルの問題はさておいて、このマーケティングに加担したSNS/インフルエンサーマーケティングの在り方が今問われています。

現代のマーケティングはSNSなしでは成り立たないというくらい重要。このファイア・フェスティバルのオーガナイザーは特に若いミレニアム世代の心理を読むこと、SNSのマーケティングにとても長けていたのです。

インスタグラムで有名なモデルやインフルエンサーに高額な報酬を支払いファイア・フェスティバルのプロモーションを流すことを軸に、どんどん若いミレニアム世代の「もっと知りたい!」「私もこのクールな仲間に入りたい!」「これを逃すわけにはいかない!」といったFOMO(Fair of Missing out)の気持ち掻き立て、その感情を巧みに利用してマーケティングに成功していきました。100万円以上のチケットを売り出した時も、飛ぶように売れていったそうです。

SNS病として知られるこのFOMO(Fair of Missing out)とは…

「もしかしたら、自分もそうかも?」と思う人も、少なくないだろう。みんなが集まるパーティやイベント、話題のお店など、大きな行事に自分が参加しないことに対して恐怖心を抱いたことはないだろうか。みんなが行くのに自分だけ行かない、そこで何か大きな出来事があったらどうしよう、話題に乗り遅れたらどうしよう……。そう考えると不安が募り、いてもたってもいられなくなる。どんなに疲れていても、パーティに行かずにはいられない。そのうち現実社会のイベントだけでなく、情報からも取り残されたくないという恐怖を感じる。そうして、SNSをこまめにチェックしないと不安に襲われてるという症状である。

引用:GQ

MOMO(the Mystery of Missing Out)というのもあります。

MOMOとは、SNSに投稿しないことに対して不安を抱く症状だ。なぜ、彼らはポストしないのか?なぜ自分に情報がはいってこないのか?この「なぜ」が、「取り残される謎」という意味のMOMOとなる。
例えば、友人が数日SNSへの投稿をやめたとする。これに対して、「もしかして投稿できないようなすごい楽しいことが起きているのか? 」「何か秘密があるのか? 」「他のサービスやアプリに移行してしまったのか? 」「知らないのは自分だけか?」「もしかして自分は嫌われてしまったのだろうか?」と、あらぬ妄想が広がってしまうのがMOMOの特徴だ。

引用:GQ

FOMOもMOMOも、このような感情は社会生活を営む人間みんなが抱きやすい感情であり、特に移ろいやすく影響されやすい現代の若者にはストレスや習慣として現れています。

このファイア・フェスティバルの悲劇も、SNSに依存しすぎた社会への警鐘なのかもしれません。

カメラや編集技術の発展により、画像は格段に(現実よりも?!)美しくなりましたが、多くのSNSの写真は「イメージ」であり「リアル」ではないということを考えさせられる事件です。

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