11月3日のNHKラジオ第一/NHKワールドの「ちきゅうラジオ」で「世界のイチメン」というコーナーにラジオ出演させて頂きました。
海外のホットなニュースをピックアップするということで、今回はパプアニューギニアの「今年もゴロカショーが開催された!」というニュースについてお話ししました。
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ゴロカショーとは?
ゴロカショーとは、毎年9月16日のパプアニューギニア独立記念日の週末にイーストハイランド州で開催される、パプアニューギニアで最大のお祭りです。
毎年世界中から1000人近くの観光客が訪れます。
例年100以上もの部族が一同に集まります。今年は、例年よりも多いおよそ150の部族が参加。
2018年のテーマは「Agri-tourism(農業観光)」。
会場では地元でとれる高原野菜や、世界的にも有名なゴロカコーヒーなどの販売にも例年以上に力を入れていたようです。
ゴロカショーへのアクセスは?
祭りが行われるゴロカは、首都ポートモレスビーから国内線の飛行機でおよそ1時間10分。
ニューギニア島の標高1600メートルという高地にある街です。
ゴロカショーの当日の様子は?
フェスティバルは通常3日、もしくは2日間の予定で行われ、グラウンドのような広い場所に会場が作られます。
参加部族は、極楽鳥の羽で飾り立てた豪華なヘッドアクセサリーを付けていたり、青や黄色、白にオレンジといった原色で、顔や体をペインティングしたり、これでもかと言うくらいにお洒落をします。
そして、太鼓を叩いて、歌ったり、踊ったりし、美しさや、気高さを表現しています。
中には、体を黒く塗り、弓矢を持ち、勇敢さを披露する戦士もいます。
一般の人も見学できるの?
観光客もVIPパスがあれば会場内に入ることができ、シンシン(sing sing)をまじかに見たり、部族の姿を近距離から撮影したり、一緒に歌ったり、踊ったりすることができます。
VIPパスの料金はK100〜200(およそ3500円から7000円)です。
人気のシンシン(sing sing)は?
「ウィッグマン」と呼ばれるフリ族のシンシンは、目を惹かれるものがあるでしょう。
頭に乗せるカツラを、およそ2年かけて髪の毛を伸ばし、ジゲで作ることで有名です。
その間は、寝癖がつかないように注意したり、滝でお清めの儀式をしたりと、美しいカツラを作るため修行に励みます。
そして、出来上がったカツラに、鳥の羽根などの装飾をつけて顔には赤や黄色の原色のペイントを施して完成。
そんな豪華な様相のフリ族が整列しながらジャンプを繰り返すシンシンは、ゴロカショーでも注目の的です。
また、地元ゴロカの「マッドマン」も有名です。
マッドマンの別名は「泥の人間」と呼ばれていますが、その理由は、泥を全身に塗り、頭には泥で作った白っぽい気味の悪い仮面を被っているから。
その恐ろしい姿で、外敵を追い出したと伝えられており、ゴロカの守護神ともいわれています。
マッドマンは、「亡霊」を表現しているため、お祭りでは静かにゆっくり練り歩きます。
エネルギッシュに歌ったり、踊ったりする他の部族と比べ、やや華やかさには欠けますが、とてもユニークです。
ゴロカショーで部族で優勝部族などを決めるの?
多くの民族が集まり、披露するシンシン(sing sing)。
このゴロカショーの始まりは、パプアニューギニアの固有の部族が争いが絶えなかった時に、戦いではなく、シンシン(sing sing)で競おうじゃないか!ということだったそう。
現代の「ダンスファイト」みたいなものでしょうか。
しかし、このお祭りの勝敗が民族間の構想のタネになってはいけないと、現在では、勝敗や順位を付けないようになっています。
ゴロカショーの参加方法
ゴロカショーは、世界的にも有名なお祭りで、人気も高くなっていますが、ゴロカ周辺は十分な観光客の宿泊施設が足りておらず、飛行機の便にも限りがあり、セキュリティーの面からも、フェスティバルに参加できる(VIPチケットを購入できる)人数に制限があります。
今年も、1000枚ほど用意されたVIPチケットがたりなかったそうです。
確実なのは、早めにゴロカショーのツアーに申し込むことでしょう!
安全で快適な旅になると思います。